スマホは売るか使い倒すか|売却経験なしの私が実質コストで試算

資産形成

「機種変更したいけど、古いスマホは売るべき? それとも残す?」——「iPhoneならリセールで実質安い」という話を聞くたびに、モヤモヤしている方も多いと思います。

先に結論をお伝えすると、私はスマホを一度も売ったことがありません。5万円弱のミドル機を約3年使い、前の機種は家用に回す方式で、実質コストは年約1.7万円。試算で「売る方式」と比べても、私の使い方ではこちらが安いという結果になりました。

書いているのは、エンジニア歴10年以上・投資歴6年の会社員です。2019年ごろに買ったスマホが7年目の今も家で現役という、筋金入りの使い倒し派。ただし売却経験がないからこそ、「本当は売った方が得なのでは?」を数字で検証しました。

読み終わるころには、ご自身が「売る派」と「使い倒す派」のどちらに向いているか、判断できるはずです。

この記事でわかること
  • 売らずに使い倒す方式の実質コスト(実例:年約1.7万円)
  • 「2年で売る」方式との試算比較と、「iPhoneは実質安い」が成立する条件
  • 使い倒し方式の正直なデメリット
  • 売らずに残した2台目の意外な実用価値
  • 売る派・使い倒す派の向き不向き

結論:私は「売らずに使い倒して家用に回す」派です

私の方式は、49,800円のスマホを2年11ヶ月使って、年約1.7万円(まだ使い続けているので、この先さらに下がります)。加えて、引退した前の機種が「家用の2台目」として無料で手に入ります。

最初にお断りしておくと、私はスマホを売った経験がありません。初期化や出品が面倒で、気づけばずっと「使い倒して家用に回す」を続けてきました。

だからこそ、この記事では「売った方が得だったのでは?」という疑いを、試算で検証しています。結論だけ言えば、私の使い方では売らない方が安い。ただしリセール前提(売る前提)が向いている人も確実にいるので、その線引きも正直に書きます。

私のスマホの買い方|5万円弱を3年、前の機種は家用へ

現在のメイン機はXperia 10 IV。2023年8月に49,800円で買い、まもなく丸3年になります。

メイン機:セール品のミドルクラスを長く使う

買ったのは楽天モバイルのセールのときです。ポイント還元も付いた記憶がありますが、正確な額は確認できなかったので、この記事の試算は支払額の49,800円だけで計算しています。

ミドルクラス(=ハイエンドほど高性能ではない中価格帯の機種)を選ぶのは、私の用途がWebと動画の閲覧が中心で、重いゲームをしないから。ハイエンドが必要になる場面が、そもそも無いのです。

買い替えのきっかけは2つ。2〜3年すると新しいスマホを触りたくなるのと、OSアップデート(基本ソフトの更新配信)が来なくなるのが地味に嫌だからです。とはいえ困らなければ長く使うのが実態で、前の機種は約4年、今のXperiaも3年目に入っています。

前の機種P30 liteは、7年目の今も家で現役

先代のHUAWEI P30 liteは2019年ごろに購入し、メイン機として約4年使いました。当時は特に困らなかったので、買い替えを急がずに長く使った1台です。その前はFREETELの「SAMURAI」シリーズを使っていました。

メインをXperiaに替えたあとも捨てず・売らず、家のWi-Fi専用機としてWebサーフィンと動画閲覧に使っています。SIMは入れていないので、この2台目の通信費は0円です。

試算:「売る」と「使い倒す」で実質コストはいくら違うか

数字から言うと、私の方式は年約1.7万円、iPhoneを2年ごとに売る方式は試算で年約3.0〜3.7万円でした(金額はすべて2026年7月時点)。

スマホ代の比較で大事なのは、購入価格ではなく実質コスト=(購入価格−売却価格や転用の価値)÷使った年数で見ることです。リセールバリュー(手放すときの売却価値)が高い機種は、高くても実質は安くなる——これが「iPhoneはお得」説の根拠です。

そこで、私の実例と「2年で売る」方式を並べてみます。金額はすべて2026年7月時点のもので、私自身の売却体験ではない点は正直にお断りしておきます。

iPhoneは無印の128GB(2026年7月時点で124,800円)を基準にしました。売却額は、ちょうど2年落ちにあたるiPhone 15(128GB・美品)の買取価格で、同じ時点でおよそ5.0〜6.5万円です。実際の買取額は機種・容量・状態・時期で変わりますので、あくまで目安として見てください。

実質コストの比較(2026年7月時点の価格・買取相場をもとに試算)
方式前提実質コストの目安
ミドルを使い倒して家用転用(私の実例)49,800円を2年11ヶ月使用(継続中)。引退後は家用2台目に年約1.7万円+2台目が無料で手に入る
iPhone(無印・128GB)を2年で売却購入124,800円−売却5.0〜6.5万円(2年落ちの実勢買取)年約3.0〜3.7万円
参考:iPhone(無印・128GB)を6年使い倒す購入124,800円。売らずに使い続けた場合年約2.1万円
7万円のAndroidを2年で売却売却は1.3〜2.7万円程度(Pixel 8a級の実勢買取)年約2.2〜2.9万円+家用2台目は別途必要

私の試算では、ミドルを使い倒す方式がいちばん安く、しかも家用の2台目まで手に入る結果になりました。Androidを2年で売る方式は、売却額が伸びず中途半端です。

ただ、表のいちばん下の行を見てください。同じiPhoneでも、売らずに6年使えば年約2.1万円まで下がります。私の年約1.7万円との差は、わずか4千円ほどです。

つまり効き目が大きいのは「安い機種を買うこと」より「長く使うこと」でした。2年で売って買い替える方式との差が年1万円以上あるのに対し、機種を安くしたことで縮まったのは4千円です。今お使いのiPhoneをそのまま長く使う、というのも十分に有効な選択肢だと思います。

なお、Appleは2026年7月18日に日本国内の価格を一斉に改定しました。ここで基準にした無印の128GBも114,800円→124,800円へ上がっています。買値が上がった分、リセール前提の負担も重くなりました。中古の買取価格が新品価格に追いつくには時間がかかるため、この試算は今後の相場次第で変わりうる点も添えておきます。

「iPhoneはリセールで実質安い」が成立する条件

誤解のないように書くと、「iPhoneはリセールで実質安い」は同じグレード同士で比べる場合の話です。ハイエンドのAndroidを買うくらいなら、リセールの高いiPhoneを売り前提で回す方が負担は軽くなりそうです(ハイエンドAndroidの試算までは今回していないので、断定は避けておきます)。

ただし比較相手が「5万円弱のミドルを3年使って家用に回す」方式になると、私の試算では成立しませんでした。リセール方式が有利になるのは、そもそもハイエンドが欲しい人がその負担を軽くする場合——というのが私の整理です。

正直に言うと、使い倒し方式にもデメリットはあります

7年目のP30 liteは、最近のアプリを開くと正直、動作が重いです。買った当時はスペックが良い方でしたが、さすがに今のアプリにはついていけません。Webと動画の閲覧くらいなら問題ない、というのが実態です。

使い倒し方式の弱点を、使っている本人として挙げておきます。

  • 古い機種は重くなる:最新のアプリを開くともたつく。用途を閲覧系に絞る必要がある
  • OSアップデートが終わる:私のP30 liteは、最後のソフトウェア更新が2023年5月、セキュリティパッチは2022年5月で止まっています。更新が受けられない機種に決済や重要なアカウントを置くのは避けたいところです(更新の提供期間はメーカー・機種で異なります)
  • 売り時を逃す=ほとんど値が付かない:7年目のP30 liteの買取価格は3,700〜6,300円ほど(2026年7月時点)。使い倒すと決めたら、あとから売って取り戻せる額はごくわずか
  • 新しい機種に触れる機会が減る:私自身、2〜3年すると新しいスマホを触りたくなります。買い替えの間隔が長いぶん、その欲求は我慢することになる

売らずに残した2台目の、意外な実用価値

売らなかった理由は、正直に言えば「初期化や出品が面倒だった」からです。ただ、残した2台目は通信費0円のまま、想像以上に働いてくれています。

  • 充電しながらの「ながら見」から解放される:メイン機の電池が減っていても、コードにつながれたまま画面を見る必要がない。2台目で見ればいい
  • 出張や長距離移動で電池を気にしなくていい:ダウンロードした動画を2台目で見続けても、メイン機の電池は満タンのまま
  • 画面が大きい方を家用にできる:P30 liteは6.15型、メインのXperia 10 IVは6.0型。わずかですが古い方が大きく、家での動画閲覧はむしろ快適です

ちなみに私のP30 liteを今売ったらいくらか、買取店の提示価格を調べてみました。2026年7月時点でおおむね3,700〜6,300円数千円で売るくらいなら、家で毎日働いてもらう方が私には価値がある——これが使ってみての実感です。

どっちが向いているか|分かれ目は「次もハイエンドが欲しいか」

使い倒し×家用転用が向いている人

  • スマホの用途がWeb・動画など閲覧中心の人(私はこのタイプです)
  • 重いゲームをせず、ハイエンドの性能を持て余す人
  • 初期化・出品・梱包といった売却の手間が面倒な人
  • 家用・予備のサブ機に価値を感じる人

リセール前提が向いている人

  • 常に最新のハイエンド機(高性能カメラ・処理速度)を使いたい人。売り前提はその負担を軽くする合理的な方法です
  • 売却の手続きを苦にせず、状態良くスマホを使える人
  • 2台目の使い道が特にない人

よくある質問(FAQ)

Q. 何年くらい使うのが目安ですか?

私の場合、前のP30 liteが約4年、今のXperia 10 IVが3年目です。「何年で買い替える」と決めているわけではなく、困らなければ長く使い、OSアップデートの終了が一つの区切りになっています。

Q. 2台目のスマホに通信契約は必要ですか?

私はWi-Fiだけで使っており、追加の通信費は0円です。家の中でのWebサーフィンと動画閲覧が用途なので、SIMなしでも困ったことはありません。

Q. 端末代だけでなく、毎月の通信費も下げたいです

私はメイン機のXperiaを楽天モバイルのセールで買い、回線も楽天モバイル(月2,181円)を5年使っています。通信費のリアルは別記事に詳しく書きました。

【5年使用】楽天モバイルに乗り換えてみた|料金と通信のリアル
FREETELから楽天モバイルに乗り換えて5年。月額は2,181円。どこで繋がりにくいのかを、羽田空港や高速のトンネルでの実体験から正直にまとめました。乗り換えを迷っている方の参考に。

まとめ|売るかどうかは「次もハイエンドが欲しいか」で決まる

この記事のまとめ
  • 私は「売らずに使い倒して家用に回す」派。49,800円のミドル機を約3年で、実質コストは年約1.7万円
  • 「iPhoneはリセールで実質安い」は同グレード比較なら本当。ただしミドル使い倒しとの比較では、私の試算では成立しなかった
  • 効くのは「安い機種を買うこと」より「長く使うこと」。iPhoneでも6年使えば年約2.1万円で、私との差は4千円ほど
  • 弱点は、古い機種の重さ・OSアップデート終了・売り時を逃すこと
  • 2台目は通信費0円で、充電問題・出張・家の動画閲覧に働いてくれる
  • 次もハイエンドが欲しい人はリセール前提、閲覧メインなら使い倒しが向く

スマホ代は毎月の通信費と並ぶ、地味に大きな固定費です。「売るか、使い倒すか」に唯一の正解はありませんが、実質コスト=(購入価格−売却価格や転用の価値)÷使った年数という物差しを持つと、自分の答えが見えやすくなります。

私は投資歴6年の会社員として、こうした固定費の見直しを資産形成の土台にしています。書き手のプロフィールはこちらにまとめています。

本記事は筆者個人の利用体験と試算に基づく情報提供であり、特定の機種や購入・売却方法を推奨するものではありません。記載の価格・買取相場は2026年7月時点のものです。端末価格・買取相場・ポイント還元・OSの更新提供期間は変動します。最新情報は各公式サイト・販売店等でご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました